【元生協配達ドライバーが語る!】生協の配達ドライバー採用での知っておくべき3つの組織とその比較!

どうもっ!こんにちわっ!

アニメ大好きアニメ太郎です!

応募を考えている人

生協の配達ドライバーの採用で応募を考えているのですが、なにか気を付つけることはありますか?

アニメ太郎

生協の配達ドライバー採用には3つの組織があるんだ。

生活協同組合(COOP)、業務委託されている委託会社に子会社。

応募を考えている人

なるほど~。それで、どのあたりを気をつけるんですか?

アニメ太郎

この3つの組織の間での力関係だね。

主従関係のようなものがあって求人情報ではわからないんだ。

ご自身の会社選びを考える時の参考にして欲しい。

「主従関係のようなもの」と聞くと、なにか漠然としてるなぁと感じられるかもしれません。では、なぜそれをお伝えしたいかというと、過去にした経験から会社の組織の間での力関係に違いを感じたからです。

具体的には、宅配業務を委託する側とされる側では立場に上下関係が発生します。委託する側のが立場的に上で、される側は下。会社が別の会社からお金をもらって仕事をするわけですから、そこには主従関係が発生しますよね?

私自身は生協自らが出資して設立した子会社にいたのですが、会社同士のその立場の違いからくるジレンマに苦悩させられた経験もありました。

だからといって「子会社に入らなければよかった!」「親会社(生協)にしとけばよかった!」とは、全く思っていません。なぜなら、

会社には、その会社の良さが必ず何かあるからです。

今回の記事からわかる会社ごとの内部情報の違いが生協の配達ドライバーの仕事を考えている人の会社選びの参考になればと思います。

給与、休日、福利厚生、労働条件は同じ仕事なので極端に差はありません。

求人にある文字ではわからない情報をお伝えしていきます。

💡この記事がおすすめな人
  • 生協の配達ドライバーを考えている人
  • 同じ仕事でも会社同士の内部情報の違いが気になる人
  • 過去に生協の配達ドライバー経験があり、別の県でも生協の配達ドライバーを考えている人

それでは、解説していきます。

生協の配達をなぜ業務委託するのか?委託する側される側とその目的

そもそも論として生協本体だけで配達業務をすればよいものを、なぜ他の会社に任せるのでしょうか?

これには3つの理由があります。

生協本体
  1. 配達業務の効率化
  2. 人の整理目的(※委託先が子会社である場合のみ)
  3. 経費コントロール

業務を受託する会社側にはどのようなメリットがあるのでしょうか?これにも3つのメリットがあります。

委託会社
  1. 会社の売り上げの拡大
  2. 結果を残せば、受託できる宅配事業をさらに拡大ができる
  3. 宅配事業以外の事業の受託の可能性

受託会社側のメリットは言葉通りシンプルで理解しやすいと思うので、生協本体の3つの理由について順番に解説していきます。

配達業務の効率化

生協本体だけで配達業務をするにもやはり限界があります。なぜなら生協の宅配を利用する人数が増えれば増えるほど配達コースを増やさないといけませんし、それに見合う配達車両の台数も人員も必要となってきます。

ですから配達業務を別の会社に任せてしまうのです。その分の経費はかかりますが、それで浮いたヒト、カネ、モノは自組織のために使うことができます。

この業務の効率化には、実はさらに仕掛けがありました。私がいた子会社には親会社である生協から課された営業課題(一般企業での営業案件のようなもの)に対する歩率というものがありました。

生協の営業課題について詳しくは、こちらから!

歩率というのはその営業課題をどれだけ達成したかで、例えば子会社のその月の売り上げが1.2倍に増えたり0.8倍に減ったりする仕組みです。

会社は売り上げが減ったら大変ですが、親会社は委託経費が減るだけ。高すぎる目標設定を親会社がしてくることもけっこうあり、それはほんとうに当時の職場はピリピリした雰囲気で大変でした。笑

基本的に子会社や配送委託会社には勢いのある元気な若い社員が生協本体より多く、配達も営業もたくさんこなしてくれます。

親会社にはメリットしかなく、これこそ配達業務の高効率化なのです。

人の整理目的

どこの会社でも同じことが言えると思うのですが、どうしても職場には一定の割合で仕事のできる社員、普通に仕事をする社員、お荷物社員が出てきます。

そこで親会社としては、どうにも使えないお荷物職員(※生協は営利団体ではなく非営利団体なので、組合員の代わりに代表で配達をする職員という呼称を使います)を委託先である子会社に一定期間の出向という形を取ります。

当人には「勉強のつもりで学んで来なさい」と上司から送り出されるでしょうが、組織としては「転籍してくれたらいいのに」と思われているかもしれませんね。事実、私がいたころの出向職員は出世欲のない人、中高年で使いにくいうえに高給取りの人、明らかに見た目でもわかる仕事のできない人でした。

生協は非営利団体ですが、

子会社は営利団体なので利益を追求した組織運営ができます。

成果主義に基づいた給料体系の違いや出世のしやすさなども親会社である生協にはない魅力があります。

それでも出向期間を終えて転籍する人は、ほとんどいませんでした。やはり長年勤めた組織を辞めるのは勇気がいることですし、わかっていても今の所属組織にしがみついていたいということだったのでしょう。安定を手放せないのです。

しかしながら少数の出世野心のある仕事ができる部類の人は、今の組織にいても居場所がない、これ以上は上が詰まっていると判断して、さっさと転籍してましたね。

このようにさまざまな思惑を背景に組織と組織、出向職員とプロパー社員(子会社直接雇用の社員)の間には温度差がありました。

当時の私は、同じ配達の仕事をしていて配達件数もこっちのほうが多いのに、なぜ出向職員のほうが給料が高いのか?と不満を持っていました。もし私の所属が子会社ではなく一般企業なら明確に会社が違うから仕方がないと納得できたかもれませんね。

転籍とは?

転籍とは、本籍や学籍などをほかの所属に移すこと。人事では、現在の労働契約関係を解消させ、新たに別の会社と労働契約を結び直すことを指し、グループ会社の人事戦略のひとつとしても使われます。

出向とは?

雇用先企業の労働者として所属を残したまま、ほか企業の事業所などで長期間従事させる人事異動のこと。配置転換や転勤などと同様、企業の人材活用施策のひとつとして用いられています。

出向の目的は以下のとおりです。

  • 労働者の能力開発やキャリア開発
  • 子会社および関連会社への経営技術指導
  • 企業内の雇用調整
  • 中高年者に対する処遇

経費コントロール

配達業務の効率化のタイトルの話の内容と重複するところもありますが、経費の節約にはこの2つがあります。

  1. 委託先への業務委託報酬の調整
  2. 自前の経営資源であるヒト(職員)、モノ(トラックのリース代金や燃料費)、カネ(人件費)を使わないこと

生協の配達ドライバーを募集する会社について

正社員としての採用では、一般的には主に以下のような3つの企業で求人募集されていることがほとんどです。

  1. 一般企業(物流運送系の会社)
  2. 生協の子会社
  3. 生協本体(募集案件は少ない)

最初から正社員採用している生協は珍しく基本的には近々卒業見込みの大学生や専門学校生のみといった生協がほとんどで、そういったケースは将来的な幹部候補としての採用を見込まれています。

中途採用にいたっては、契約社員からスタートして一定期間の勤務経験を経て、正社員登用制度を利用して正社員となります。(※各生協によって採用の方針や内容は異なるのでホームページで確認されることをお勧めします。)

既婚者の人には雇用の不安定な契約社員やパート社員からスタートして正社員になるのにちょっとなぁと抵抗があるかもしれません。契約社員といっても雇用条件は正社員とそんなに変わらないのですが、気になる人は上記の①と②から応募してみましょう。

結局どの会社がいいの?元生協配達ドライバーの見解から考察

生協の配達ドライバーとしてする仕事は基本どこも同じです。会社が違うので雇用条件など細かい部分こそ違えど、配達担当→リーダー→マネージャーなど出世コースを歩んでいけるのも同じです。

ただ私が10年以上の勤務経験から見てきた景色の中で気になったのが、

宅配事業からの撤退と受託です。

そこには、やはり優先順位がありまして子会社の優遇はありました。

例えば、全事業所で一番売り上げの大きな事業所全面委託(配送コースすべて子会社が請け負い)です。逆に売り上げが小さな事業所に一般企業である委託会社が飛ばされてしまったり、全面撤退させられた委託会社もありました。(※全国各生協の数ある実例のほんの一部です)

ほかには、子会社で新事業が立案され発足するときに親会社である生協の協力が得られたりと、まるで親が子を可愛がり見守り時には厳しく突き放すかのようででした。

将来的には生協が他社に委託しているサービス事業、例えば冠婚葬祭なども宅配事業以外に任せていく狙いもあるのでしょう。共存共栄ですね。ただし、

何をやるにしても親会社の意向を確認する必要があるので自由奔放に利益追求できない点は子会社のデメリットになります。

その一方、委託会社でも一般企業は委託元である生協からの制限がない自由な経営がメリットになります。

親会社に出資されているわけでもないので、経営方針に文句を言われる筋合いはないわけです。もちろん宅配事業で信用を著しく落とすようなことがあれば、事業の縮小の可能性はあります。

このことから結論を言います。

どの会社が一番いいというのはないです。

なんだそれっ!?という声が聞こえてきそうですが、立場の強弱こそあれど現在の配送委託会社と生協の信頼関係は強固です。募集内容を求人で見てもらえたらわかると思いますが、一つの事業所だけで配送を任せられているわけではなく複数の事業所で配送を任されていることがほとんどです。それは

委託会社と生協の長年築いてきた信頼の証

です。どの会社も一長一短ですし、個人がそこまで心配するようなことではないです。この記事を読んでいただいた賢明な読者様なら、きっとご自身の判断で一番いいと思われる会社を見つけられるでしょう。

まとめ

今回の記事では以下のような内容で解説しました。

どの会社にも良いとこ悪いとこというのがあります。ブラック企業は論外で今回の記事とは無縁ですが、会社というのは基本的には今はこうだから未来もこうなるというわけではありません。

会社に約束された未来はないのです。

今回は3つの組織を比較しましたが、求人情報の文字からわかる情報だけではなく口コミやネット記事、会社のホームページから自分で会社を知る努力をすることは大切です。転職は情報が命です。情報弱者にならないようにしないと自分が損をします。日々のいろんな情報にアンテナを張って積極的に情報を取り入れていきましょう。子会社だから委託会社だからといってダメではないことがわかるはずです。それでも生協本体がいいのならそちらに応募すればいいのです。

働くことは結局、自分がそこでどうしたいのか?どうしていきたいのか?が重要

です。私も、またまだ働いていかなければいけません。一緒に頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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